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URLリンク付きテキストのあるパワーポイントファイル(.ppt / .pptx)やワードファイル(.doc/.docx)を、「印刷」コマンドからPDF化すると、URLのリンクがなくなったり、リンク先URLがおかしくなることがあります。

この記事では、パワーポイントファイルを例にして、そんな「ファイルをPDFにする際、URLリンクがバグってしまうこと」の回避策を紹介します。

URLリンクがバグる時の挙動と原因

以下のように、pptファイルの中で、テキストにハイパーリンクを設定します。
パワーポイントでハイパーリンクを設定した時は正しく表示されている

その後、パワーポイントの「印刷」からPDFにすると、下記画像のように文書内に設定したハイパーリンクがバグり、リンク切れになってしまうことがあります。

「印刷」を使うとリンクがおかしくなる

調査したところ、テキストに指定したフォントによりバグってしまうことがあるようです。
(この場合はURL部分で「calibri」フォントを使用していました)

指定フォントが原因

URLリンクをバグらせないための解決策

解決策として、以下の2つのうち、いずれかの方法をとるとURLのバグを回避できます。

1. リボンから「PDFを作成」ボタンを使う

「Adobe Acrobat」をインストールしていれば、下記画像のように、パワーポイント内のリボン部分にアドオンとして「Acrobat」メニューを搭載できます。
この「Acrobat」メニューより、「PDFを作成」をクリックしてPDFを生成すれば、URLはバグりません。

リボンにあるAcrobatメニューから「PDFを作成」

2.リボンに「PDFを作成」がない場合は「名前を付けて保存」からPDF作成

もし、リボンに「Acrobat」メニューがない場合は下記のように、ファイル保存時、「名前を付けて保存」からファイルの種類を「PDF(*.pdf)」を選択肢、保存しても大丈夫です。

「名前を付けて保存」からPDFを選択して保存

これで生成されたPDFではURLが正常にリンクされています。

ということで、上記どちらかの方法を使うことで、パワーポイントやワードの「印刷」メニューからPDF化した時に起こるURLのバグを回避することができます。

URLリンク付きのテキストがあるパワーポイント(.ppt / .pptx)やワードファイル(.doc / .docx)をPDF化する際は注意しましょう。

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