Webサイトのアクセス解析ツールといえば「Googleアナリティクス(以下、GA)」。
国内の上場企業の83%が使用しているということもあって、多くの方が利用されていると思います。

GAは何度かのリニューアルを経て以前より軽量になってきていますが、それでも多くのページを開いたり遷移をしたりすれば、「データを確認・表示するのに時間がかかるなあ・・・」と感じます。
(表示する画面のデータやデータ量にもよりますが、重いと感じることは多いはず)

もちろん、「カスタムレポート」を使って、必要な画面に素早く辿り着けるようにしておくことは可能ですが、結局そこからレポート用データを別に用意するとなれば、手間がかかります。

そこで、この記事では「GAアドオン」を使い、GAを開くことなくデータをスプレッドシートに抜き出す方法を紹介します。

あわせてGoogleスプレッドシートやエクセルでレポート用の集計シート作成やグラフ設定をしておけば、データ取得と同時にレポートが作成できます。
「GA、重たいし開くのすらちょっと面倒…」と思う方はぜひお試しください。

GAアドオンを使って、GAのデータをスプレッドシートに抜き出すための方法

「GAアドオン」は、スプレッドシートのアドオンでGAのAPIを利用しています。
APIから任意のデータを指定して抽出するため、Googleアナリティクスより素早く、かつ自分の求める形式でデータを取得することができます。

スプレッドシートにGAアドオンをインストールする

まずは、Googleスプレッドシートを開き、GAアドオンをインストールします。

  1. スプレッドシートのメニューから[アドオン]→[アドオンを取得]を選択。
    アドオンを取得
  2. 検索窓に「Google Analytics」と打ち込み、表示されたアドオンの「無料」をクリック。
    Google Analyticsアドオンをインストール
  3. Googleアカウントへのアクセスを許可すればインストール完了です。
    Googleアカウントへのアクセスを許可

取得する値を記載したシート「Report Configuration」を作成する

  1. メニューから[アドオン]→[Create new report]をクリックします。
    Create new report

    「処理しています」と表示されるので、しばらく待ちます。処理しています

  2. しばらくすると右側サイドバーに、下記のような「レポートに表示する値」を入力する設定画面が表示されます(各項目の説明は後述します)
    Create a new reportサイドバー
  3. 上記サイドバーで値を設定後、「Create Report」をクリック。
    すると、すぐにレポートが作成されるワケではなく、まず取得する値を記載したシート「Report Configuration」が作成されます。
    Report Configuration

この「Report Configuration」のシート上の値を書き換えれば、最終的に取得するレポートの値も変わります。

シートの方がサイドバーより見やすく、細かな設定もできるので、値の設定はサイドバーではなく、この「Report Configuration」シート上で行うことをオススメします。

「Configuration Options」の各項目を設定する

では、ここで取得する各項目の解説をします。

GA(GA-API)には非常に多くの項目があるため、今回は以下の3つのレポートを作るという想定で、必要最小限の項目名を解説します。


  1. ユーザー数、ページビューPV、平均ページ滞在時間のレポート
  2. 月別参照元/メディアのレポート
  3. イベントレポート

1. ユーザー数、ページビューPV、平均ページ滞在時間のレポート

ユーザー数、ページビューPV、平均ページ滞在時間のレポートの設定例

項目名 記載例 説明
Report Name ユーザー数、PV、平均ページ滞在時間 レポート名(そのままシート名になるため、Report Nameは重複不可)
View ID 38473293 GAの「ビュー」のIDを入力します。
Start Date 2018-12-1 データを取得する開始日を指定します。
具体的な日付のほか「30daysAgo」などでも可能。
End Date 2018-12-31 データ取得の終了日を指定します。
具体的な日付のほか「 yesterday」などでも可能。
Metrics ga:users,ga:pageviews,ga:avgTimeonPage メインで取得する指標、カンマで区切って複数指定できます。
(記載例は「ユーザー数,ページビュー数,平均ページ滞在時間」)
Dimensions ga:pagePath,ga:pageTitle,ga:yearMonth GAでいう「セカンダリディメンション」、カンマで区切って複数指定できます。
(記載例は「URL,ページタイトル,年月(※年をまたいで集計した時に同月で被らないよう“年”も取得)」)
Order -ga:users データのソート方法を指定します。
先頭に「-」を入れると「降順」となり、カンマで区切ると、あとに記載したものから順に並び変えられます。
Filters ga:users>=10 計算式を記入すれば、取得するデータをフィルタリングできます。
(記載例は10ユーザー以上のみのデータを取得)
Segments gaid::-1 特定のトラフィックのみに絞りたい場合に指定する。
すべてのトラフィックの場合は「gaid::-1」、その他の値はこちらのページの「セグメント(Segment)を設定する」に詳しく解説があります。
Limit 10000 データの最大取得件数を指定します。
APIの最大値10,000を入力。
2. 月別参照元/メディアのレポート

続いて、「訪問ユーザーごとの月別参照元/メディア」を取得する場合のレポート例を紹介します。

月別参照元/メディアのレポートの設定例

「Metrics」と「Dimensions」以外は「1. ユーザー数、ページビューPV、平均ページ滞在時間のレポート」と同じ設定のため、省略します。

項目名 記載例 説明
Report Name 月別参照元名/メディア レポート名(そのままシート名になるため、Report Nameは重複不可)
Metrics ga:users 記載例は「ユーザー数」
Dimensions ga:sourceMedium,ga:yearMonth 記載例は「参照元/メディア,年月(※年をまたいで集計した時に同月で被らないよう“年”も取得)
3. 月別参照元/メディアのレポート

最後に、「訪問ユーザーごとのイベント数」を取得する場合のレポート例を紹介します。
同じく「Metrics」と「Dimensions」以外は他の2つのレポートと同じ設定のため、省略します。

イベントレポートの設定例

項目名 記載例 説明
Report Name 月別参照元名/メディア レポート名(そのままシート名になるため、Report Nameは重複不可)
Metrics ga:uniqueEvents 記載例は「ユーザー数」
Dimensions ga:pagePath,ga:pageTitle,ga:yearMonth,ga:eventLabel 記載例は「URL,ページタイトル,年月(※年をまたいで集計した時に同月で被らないよう“年”も取得),イベントのラベル」

上記の3種類のレポートはあくまで一例で、GAアドオンでは他にも様々な値が取得できます。

GAアドオン(GA-API)の各値の項目名を詳しく知りたい場合は、この記事の最後に記載した参考記事のリンク先を確認してください。

レポートの出力をする

  1. メニューから[アドオン]→[Google Analytics]→[Run reports]をクリック。
    Run reports
  2. しばらく待ち、下記の画面が表示されればエラーなくレポート(シート)が作成されています。
    Report Status
  3. 下記のように、シートが新しく生成され、「Report Configuration」で指定したデータが抽出されています。
    レポート生成完了

また、「Report Configuration」は列ごとに記載できるので、以下のように一度に複数のレポートを同時生成できます。

列ごとに複数のレポートを同時に設定

 

複数のレポートがシート別に生成

なお、「Report Configuration」の内容を変えて「Run reports」を行うと、各シートに抽出したデータが上書きされますのでご注意ください。
(※「Report name(シート名)」を変えれば、上書きされずに新しいシートが作成されます)

目的のデータを抽出したら、ダウンロードしてエクセルなどで利用しましょう。
もちろん、あらかじめスプレッドシートに、データ整形用の関数やグラフ表示用シートを用意しておくのも良いと思います。


以上、「GAアドオン」を使い、データをスプレッドシートに抜き出す方法を紹介しました。

もし、自分が欲しいGA(GA-API)の項目名が分からない場合は、以下「参考にさせていただいた記事」を参照してみてください。

いずれも、とても詳しく掲載されていますので、きっと探している項目名が見つかると思います。

参考にさせていただいた記事