無料メルマガacmailerのさくらサーバへの設置方法 慣れれば15分!

現在ではメルマガシステムといえばASPレンタル等、数多くありますが、
無料かつ自前でサーバに構築出来るものとして「acmailer」が非常に優秀な
プログラムだと感じています。

今回はこの「acmailer」をさくらインターネットスタンダードのサーバに
設置(構築)する方法を備忘録的に紹介します。

メルマガサービスのスタート時期や1日数千通程の配信であれば,
acmailerで事足りるかと思います。
ただし何万通ものメルマガを毎日のように送るような場合には、システムやサーバのスペック的に向いていないので、専門的なASP等の契約をおすすめします。

さくらインターネットのFAQではメルマガシステム運営は可能と書かれておりますが、
「限度として15分につき250通以上の送信ではストップする可能性がある」とacmailerのマニュアルに、さくらに問い合わせた内容とともに掲載されています。
※この限度に抵触しないようにする設定に関しては後述します。


acmailer概要 

  • PC、Mobileのドメイン別で配信分けができる
  • HTMLメール、テキストメール、デコメール作成ができる
  • メールアドレス以外に10の項目を自由設定でき簡易な顧客情報データベースとしても使える
  • 自由設定できる10項目を変数としてメルマガ本文に挿入できる
  • 項目やアドレスなどで配信条件を設定できる
  • 空メールによる登録機能がある
  • フォームでの登録機能がある
  • ダブルオプトイン機能がある
  • 画像ファイルをアップロードできる(HTML作成等に便利)
  • 任意のメール不達回数で自動的に配信解除できる(サーバへの余計な負荷軽減)
  • 配信テンプレートを保存できる(※ここでは説明は割愛)
  • cron等を使えば予約配信可能(※ここでは説明は割愛)


運用で発覚した注意点

acmailerによるメールの送信中は、同じサーバ内において他にメール送信するformのcgiとバッティングするのか、同じサーバで運営するwebサイト上のformからメールが届かないことが何度かありました。(エラーメールなども送られてこず。サーバのエラーログは残っているかも。)

それ故、同じサーバ内でメール送信系のcgiを設置している場合は注意が必要です。
acmailerを設置・送信を行なうサーバでは、それ以外のメール送信cgiなどは設置しないほうが無難かと思われます。(ただし、acmailerでは送信サーバを外部の別サーバに設定することも可能です)


acmailerインストール方法
acmailerをサイトよりダウンロード
ダウンロードしてから24時間以内のみインストールが可能です。
正式版と開発版(β)があります。

ディレクトリ作成とパーミッションの設定 
設置するサーバにFTP等でアクセスし、インストール用ディレクトリを作成、
パーミッションの設定を行います。
例)
  • ディレクトリ名 acmailer3
  • パーミッション 755(さくらインターネットの場合)

install.cgiをアップロード 

例)
  • ファイル名 install.cgi
  • パーミッション 755(さくらインターネットの場合)

アップロード後、acmailer3/install.cgにブラウザでアクセスし、
画面の手順に従ってインストールする。

acm1.jpg


acmailerのライセンスについて

登録フォーム下部にある著作表記を非表示にするならライセンス取得が必要
¥16,800の商用ライセンスキー登録でacmailerのライセンス表記を非表示にできます。
エコノミーライセンス(年間サポート無し)

フリーライセンスの場合著作権表記ははずせません。

acm2.jpg

各種設定  > ライセンス登録

acm3.jpg


ダブルオプトインの設定  

ダブルオプトインとはユーザーが空メール送信後、返信されたURLをクリックすることでメルマガ登録をする機能。ユーザーのアドレス間違い登録防止、及び運営側としては無差別登録を防ぐ効果があります。

各種設定  > システム設定

acm4.jpg


1日のメール配信限度の設定

前述しましたように、さくらインターネットのサーバ制限として1時間に1,000通とありました。
単純計算すれば1,000×24時間で、1日24,000通が限度の目安です。

この設定を施すには下記の2通りの方法があります。


「分割送信」による設定  

上記を考えると、メール送信制限は  1,000/1時間 なので 250/15分 となり、
250通送るごとに 待ち時間15分 =  900秒を設ければ制限内ということになります。

acm5.jpg


「送信間隔」による設定  

1通毎に4秒間隔で送信に設定します。
すると、1分あたり60秒÷4秒=15通、1時間だと 15通×60分=900通 
よって、1,000通/1時間の制限より100通少ないので、制限内ということになります。

acm6.jpg


なお、上記2つの方法は同時に設定すると重複して適用されます。
メールサイズの制限:200MB/1通 ※さくらインターネットの場合


登録・解除・フォームの空メールの設定方法 

さくらサーバの管理画面でdel  reg  autoform  return のアドレスを作っておきます。

(returnは次項の不着メールの設定で使用しますが、面倒なのでまとめてここで設定します。)
※すべてメールプログラム用の専用アドレスになります。

acm7.jpg


FTPで、先ほどつくったメールディレクトリそれぞれの中に.mailfilterファイルを作成し、アップロードし、パーミッションを600にします。さくらの場合は

/home/(ユーザー名)/MailBox/

の中に各フォルダができているハズです。

acm8.jpg


.mailfilterファイルのそれぞれの内容は下記  

登録(reg)
to "| /home/ユーザー名/www/acmailer3/lib/autoreg.pl reg"
解除(del)
to "| /home/ユーザー名/www/acmailer3/lib/autoreg.pl del"
フォーム(autoform)
to "| /home/ユーザー名/www/acmailer3/lib/autoreg.pl autoform"
不着(return)
to "| /home/ユーザー名/www/acmailer3/lib/errmail.pl"


最後にacmailer3フォルダをアップしたのと同階層のディレクトリに.htaccess ファイルを作成し、
アップロードします。

.htaccess の内容
AddHandler cgi-script .pl

ここまでの設定内容はこちらにもわかり易く記載されております。
続いて、acmailerの設定画面にて不着(return)以外の設定をメモしておきます。

各種設定 > 空メール設定
acm9.jpg


不着メールの設定
メルマガを購読していたユーザーのアドレスが変更されたりして届かない場合に
「特定回数以上メールが届かなければ、送信自体をしない」という設定を行なえます。

サーバ側のモジュール設定は、前項でつくったreturnがそれにあたりますので、完了しています。
ですので、acmailerの設定画面にて不着(return)の設定を行ないます。

各種設定 > 送信サーバー設定
さくらサーバは、下記のqmailのチェックをいれておかないと不達メール機能が動きません。

acm10.jpg

acmailer のスクリプトを見たところ、
MTA が qmail の場合は Envelope From を指定してますが、
MTA が sendmail の場合は Envelope From の指定をしていないようです。

試しに、システム設定で、「QMAIL」のチェックを入れてみてください。
さくらインターネットはMTAとして sendmail を使用していますので、

本来はこのチェックを入れてはいけないのでしょうけど、スクリプトを見たかぎりでは、この設定は、上述の Envelope From の指定の有無のみに使われているようです。



各種設定  > 不着設定
returnメールを設定し、任意の不着回数で配信を停止にできる。
acm11.jpg

不着メールモジュールの設定方法はこちらにも記載されています。


不着メールアドレスの確認 

メルマガを送信した直後は、どのアドレスに不達だったかどうかはすぐにはわかりません。
いったんログアウト→ログインするか、
下記のように不着データを更新すると不着アドレスと不着回数がカウントされます。

各種設定 > 不着メール管理 >「不着データを更新」をクリック
acm12.jpg


指定回数以上の不着で、配信を停止されたアドレスは下記のように
配信OFFの表示になります。(背景色がグレーに。)
acm13.jpg


※ちなみに上記「メールアドレス一覧」で確認できるフォーム項目表示数は3個まで。
一覧に出す項目は「一覧表示項目の設定」で変更可能です。
acm17.jpg


フォームによる登録の設定
フォームによる項目は10項目まで、自由に設定可能。
特定の誕生日のメルマガ会員などを抽出してメールを送る、特定の変数を本文に挿入して
個別に宛名が書かれたメールを送るなど、会員データベースとして活用可能です。
acm14.jpg

フォームの設定項目と変数
acm18.jpg

フォームによるメルマガ会員登録の図説とフォーム例 

acm15.jpg

メルマガ登録フォームのソース 

メルマガ登録フォーム > サンプルソース 
acm16.jpg

html及びcssを変更して登録フォームの見た目や項目を編集して設置できます。
ちなみに設置するサーバはacmailerをインストールしていないサーバでも可能ですので、
登録フォームのみ違うサーバやブログへの設置も問題ありません。


最後に
これらの設定は慣れると15分程度で行なえますので、
無料かつ短時間で簡単に設置できる「acmailer」、初めてのメルマガ運営には最適かと思います。

また、HTMLメルマガの作成も、Dreamweaverやoutlook(winXP時代)などがなくとも
KompoZer等のフリーソフトで作成し、ソースを貼付け、
画像はacmailerの機能でサーバにアップロードすれば、PC向けhtmlメルマガ配信も
問題なく行なえるかと思います。

※上記記事の内容はさくらインターネットサーバでのacmailerの動作を保証するものではありません。
設置の際は自己責任でお願い致します。

2013年09月26日 に更新・修正した内容

コメントより、

「同じサーバ内において他にメール送信するformのcgiとバッティングするのか、同じサーバで運営するwebサイト上のformからメールが届かないことが何度かありました。」

件において気になるとの御意見をいただきましたので、
(我ながら説明不足感もあり)私が体験・検証した例を追記します。

(あくまで一事例、参考となりますのでご自身の環境に設置する際には各々検証ください。)

「formのcgi」とは、Perl のsendmail コマンド です。


送信できなかったパターン

acmadd01.jpg


送信できたパターン

acmadd02.jpg

acmadd03.jpg

イメージ的には「分割送信なしのノンインターバル送信だと、
他のsendmailを実行する隙間がなかったため、同居する別サイトのFormのsendmailが送信できなった。」
という印象でした。

ちなみにその時のacmailerの送信していたアドレス件数はトータル1万件くらいだったので
この送信件数による負荷も影響していたかもしれません。

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Comment(5)

kaiさん ━  2012年07月18日 14:53

記事拝見いたしました。

「同じサーバ内において他にメール送信するformのcgiとバッティングするのか、同じサーバで運営するwebサイト上のformからメールが届かないことが何度かありました。」

こちらに関して、私も気になるので運営に問い合わせてみようと思います。

つきまして、具体的にwebサイト上とは、何かオープンソースをお使いでしょうか?

私はwordpressとacmailerの併用をさくらレンタルサーバーで考えております。

Jun'ya Hiranoさん ━  2012年07月20日 5:47

>Kaiさん
詳しく検証していませんので、断定はできませんが、
オープンソースとしてはWordPressやMovableTypeがサーバ内に同居していました。が、それらは無関係と思われます。

「Webサイト上」とは、マルチドメインにて運用していた、CMSなどを使っていない普通の静的HTMLによるWebサイトです。
「formのcgi」とは、Perl のsendmail コマンド です。

Form送信時のバッティング事例をイメージと共にを記事に追記しました。
WordPress(のフォーム送信系プラグイン)はPHPだと思いますので大丈夫かとは思いますが、
念のためご自身の環境で色々と検証した方が良いと思われます。

ゲンゾウさん ━  2012年08月27日 16:48

Jun'ya H様
acmailerで質問させて下さい。
さくらサーバーを使用しております。
1つのサーバーに現在2個のacmailerを別々のディレクトリーにてインストールしております。
各別々のドメインにて使用したいのですが
reg@a.comとreg@b.comメアドにて登録しますと.mailfilterの上位に記載しているアドレスのみ登録されるのです。
to"| /home/・・・・/www/a/mmg/lib/autoreg.pl reg"
to"| /home/・・・・/www/b/mmg/lib/autoreg.pl reg"

reg_@などのアドレスと登録する必要があるのでしょうか?
初歩的な質問で申し訳ありませんがご指南いただければ幸いです。

kaiさん ━  2012年09月18日 21:24

>masterさん

記事の追記ありがとうございます。大変参考になりました!

インターバルとメールの件数、どちらも関係しているかもしれませんね。

運営に問い合わせたところ、さくらでは、限度として15分につき250通以上の送信ではストップするという可能性、これが関与しているのではないかとのことでした。

acmailerで250通送ってしまい、問合わせフォームで1通送ろうとしたら、250通以上となり
メールが届かない・・・これが原因でしょうかね?

なので、インターバルとともに、分割送信に問い合わせフォーム分の余裕を持たせた設定をしようと思います。

Jun'ya Hiranoさん ━  2012年09月19日 22:52

>ゲンゾウさん

返事がおくれました。もう解決済みかもしれませんが、
(適切な説明かはわかりませんが文面から察するところで判断しまして、、、)

さくらサーバの場合、マルチドメインを設定すると、
メールアドレスはドメイン部分が違ってもローカル部分が同じなら同じ
メールアドレスになるはずです。

実際にさくらの管理画面からメールアドレスを追加作成するとき、

サーバーコントロールパネル > メールアドレスの管理 >メールアドレスの追加
の「@ドメイン」にマウスオーバーさせると、
さくら初期ドメインのほか、すべての独自ドメイン、サブドメインが表示されます。

なので、もしさくらの同一サーバ内にa.comとb.comをマルチドメイン設定していた場合、
reg@a.comとreg@b.comは同じメールアドレスとなり作成できないはずです。

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