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見えない企業の資産価値、ブランドエクイティ
公開日 2012年04月21日
ブランドエクイティとはブランドの資産という意味。
コカコーラやネスカフェといったブランドは、数千億円以上の価値をその会社の資産、企業価値として計上されている。ブランドは土地や建物と同じように、企業の資産であるとする考え方である。
ブランドエクイティは次のつの要素から成り立っている
- ブランドロイヤルティ
- 知覚品質
- ブランド連想
- ブランド認知
- その他のブランド資産
ブランドロイヤルティ
ブランドロイヤルティはそのブランドに対する消費者の愛顧心や忠誠心を意味する。
知覚品質
実際に実験や検査を行なってデータ化した客観的な品質とは別に、消費者が知覚的に感じる品質である。
消費者が安心できるブランドあれば、実際に検査をしなくても品質が高いと思われること。
ブランド連想
あるブランドに対して消費者が描く連想のことである。●●といえば●●。
といったことを多くの消費者が抱くならば、それがブランド連想となる。
たとえば...
「スターバックス」というブランドに対して「寛げる場所」「厳選されたコーヒー」
「スターバックス」というブランドに対して「寛げる場所」「厳選されたコーヒー」
「Macintosh」というブランドに対して 「シンプルで美しい、高機能」
このような連想が強ければ強い程ブランドの持つ力が強いと判断される。
ブランド認知
そのブランドがどれだけ消費者によって知られているかという度合いである。
多くの消費者はなじみのないブランドよりも、よく知っているブランドに安心感をもつ。
それは強力な購買動機となる。
その他ブランド資産
消費者がブランドを評価する際に「品質」といった具体的なものではなく、もっと漠然とした次元で評価する場合がある。
例えば、イメージや、パテント(特許)やトレードマークなど。このようにブランドが力を発揮するその他の資産の項目を言う。
ブランドロイヤルティに関するTIPS 1
ネット上の情報では、
ブランドロイヤルティやストアロイヤルティといった言葉が
「ブランドロイヤリティ」と書いてあるのを見受けます。
かくいう私自身、講義でも先生の勘違いからか、見事に「ロイヤルティ」「ロイヤリティ」この2つを
真逆に教わっており、模擬問題も落としてしまったという経緯があります。
(しかも、「よく間違われるので、忘れないように!」と念を押され説明されました。。。)
ロイヤルティとロイヤリティの違いですが、英語にすると
となり、発音を聞いてみると、「ルティ」「リティ」という違いは聞き取れません。
しかしカタカナであらわす場合は通常、下記が正しいカタカナ表現となっていると思います。
loyalty =ロイヤルティー
royalty =ロイヤリティー
royalty =ロイヤリティー
カタカナの場合でも、これらを混在して覚えないように
- ロイヤルティ = ロイヤル なので王室のイメージを連想し、高貴、忠誠といった言葉につなげる
- ロイヤリティ = (R)ライセンス、ヤリ(FC加盟料や使用料など、尖がったつらいもののイメージ)につなげる
といったイメージをもつと、間違えないようになるかと思います。
細かいことですが、キーワードを間違えて覚えてしまい、他人に説明する というのは、
実務・講義、どちらの場合にせよ致命的となりえるので、重要なことと肝に銘じたいと思います。
ブランドロイヤルティに関するTIPS 2
ちなみに、「ブランドロイヤルティ」という考え方は、コミニュケーションマーケティングにおいては
ブランドパトロナージュ
という考え方に変化します。
ブランドロイヤルティ、つまり忠誠という概念には家来から主君への忠誠といった具合に、
一方向的な意味合いが強い。
ブランドパトロナージュでは、消費者と双方向的にコミィニケーションを行い、一緒になってブランドを生み出し、育てるといった流れとなります。
インターネットをはじめとするITにより、地域、時間に拘束されることなく、消費者とのコミュニケーションを図ることが可能となったため、このようなブランドの開発手法が可能になってきたといえます。
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