マイケル・E・ポーターの5フォース分析とバリューチェーン
公開日 2012年01月25日
同業他社の存在、、、競争環境をなくして、経営戦略は語れない。
「企業が提供する財(製品)やサービスは、原材料から完成品まで、取引される連鎖にそって価値が付加される」
というわけで、超有名なマイケル・E・ポーター(マイケル・ユージン・ポーター)
の競争戦略についてまとめていきたいと思います。
マイケルポーターの競争戦略は競争優位に影響を与える外部環境、そして内部資源を具体的に体系化したもので、外部環境はファイブフォース、内部資源は価値連鎖として展開されます。
ちなみに英語では5 forcesなので「ファイブフォーシィズ」となるそうです。
ポーターの唱えた競争戦略を決定する要因
- 個々の企業同士の関係や行動
- 業界構造のあり方
- 業界に作用する外からの圧力
ポーターはこの中でも「業界構造のあり方」が、その他の要因に依存される
最も重要なものであるとし、ファイブフォース分析として定義しています。
ファイブフォース分析
ファイブフォース分析は業界構造の分析に該当し、外部環境分析に相当します。
5フォースを分析することで、自社を取り巻く外部の脅威を評価することができる。
新規参入者 |
新規参入者の脅威は参入障壁が高いほど低くなる。参入障壁の例は下記。
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業界内競争 | 業界内の競争の例としては下記
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代替品の脅威 | 既存製品と同じ機能をもつ別カテゴリーの製品が競争要因になるというもの、例) 扇風機とクーラー
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買い手の交渉力 | 買い手が強い立場であると値下げ圧力等に繋がる。交渉力の例としては下記。
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売り手の交渉力 | 売り手が強い立場であると値上げ圧力等に繋がる。交渉力の例としては下記。
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5フォースを分析することで業界内の自社のポジションが明確になる。
自社が優位なポジションを取れる場合は自社の魅力度が高くなり、自社の内部資源と5フォースの相対的な関係で魅力度は決まる。
そしてこの自社の内部資源の分析として、ポーターは価値連鎖(バリューチェーン)を説きました。
価値連鎖(バリューチェーン)
「企業が提供する財(製品)やサービスは、原材料から完成品まで、取引される連鎖にそって価値が付加される」
この連鎖は購買や製造、販売と行った企業の諸機能であり、企業の内部資源分析に相当します。
構成要素 |
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目的と効果 | 市場に製品を提供する全ての諸活動を、連続的に繋がった活動の連鎖として捉え、 |
5フォースと価値連鎖の分析により企業は自社の業界内での優位なポジションを構築しようとする。
ポーターはこの点において企業は3つの基本戦略をとることになると説いた。
3つの基本戦略
- コストリーダーシップ戦略
- 差別化戦略(ニッチ戦略)
- 集中化戦略
こちらもポーターの3つの基本戦略として超有名ですが、
3つの基本戦略についてはまた次回にまとめたいと思います。
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